【一番茶】萌芽期前後・摘採後
- 基幹防除は確実に。
- 補完・臨機防除は発生と被害を予測して判断。
- 地域・気象条件などにより茶の生育及び病害虫の発生状況は異なります。
本資料は参考事例として
お使いください。
【一番茶】萌芽期前後
補完・臨機防除
カンザワハダニ(サビダニ類)、 ツマグロアオカスミカメ、コミカンアブラムシ
発生、被害は比較的に少なく、多発生し一番茶に影響のある場合のみ防除する。
カンザワハダニ(サビダニ類)
- 気温が高く、晴天乾燥が続く場合や晩霜被害後などに発生が増加することがあるので注意する。
ツマグロアオカスミカメ
- 秋に周辺雑草の花などに発生した成虫が飛来し、秋整枝後などの枝梢の切口に産卵し越冬。このふ化幼虫・成虫が一番茶・二番茶芽生育期に新芽を加害する。周辺に雑草の多い園や例年発生する園などでは萌芽~1葉期に防除する。
コミカンアブラムシ
- 被覆園や風通しの悪い園などで発生がみられるが、影響は少ない。
防除方法
- 茶園を入念に見回り発生状況を確認し、防除の要否を判断。
- この時期の被害は一番茶の収量・品質に直接影響するが、一番茶摘採を考慮し、可能な限り薬剤防除は避ける。防除する場合は薬剤の使用時期に十分注意する。
【一番茶】摘採後
補完・臨機防除
ハマキムシ類
- 第1世代幼虫が4月下~5月上旬、摘採前後頃に発生。齢期が進み、巻葉してからの防除は効果が劣るため、摘採後若齢幼虫期に防除する。
防除方法
- 発生が多い場合、発蛾最盛期10~15日後の若齢幼虫期防除が基本だが、摘採で早期発生虫は除去されるため摘採後の散布で防除可能。ハマキ天敵(天敵製剤)散布も同様。
カンザワハダニ
- 摘採期頃が発生のピーク。その後天敵(カブリダニ類など)の活動や梅雨の影響で自然に減少する。
防除方法
発生がみられる園では刈番茶摘採後早目に防除する。
- この時期まで発生が多い場合は全ステージに効果のある速効性の殺ダニ剤で防除する。
- 天敵(カブリダニ類など)の働きが活発になる時期であるため、天敵に影響の少ない薬剤を選ぶ。
サビダニ
- 摘採後頃から急増し、摘採残葉の褐変黄化・萎縮・落葉などの被害を生じることがある。茶園の黄褐色化などで発生に気付いたら直ちに防除する。
防除方法
- カンザワハダニと同時防除。多発生の場合は専用剤で防除する。
チャトゲコナジラミ
- 全国の殆どの産地に発生が拡大。摘採期頃に成虫が発生、乱舞し、新芽に集合する。4月下旬~5中旬の一番茶摘採後頃が防除適期の若齢幼虫期となり、クワシロカイガラムシのふ化最盛期と概ね同調する。
防除方法
- ふ化後若齢幼虫期に裾葉、葉裏に十分かかる散布量で防除。クワシロカイガラムシと同時防除が可能。
クワシロカイガラムシ
- 5月上中旬頃に第1世代ふ化幼虫が発生。
防除方法
- 防除適期であるふ化最盛期に防除する。