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病害防除 虎の巻 「うどんこ病防除」

  • 葉に発生
  • 初期は葉裏に薄い霜状のかびを生じ、後に葉表に淡い黄色斑紋が現れる
  • 葉表は霜状のかびを生じることは少ないが、組織が壊死して褐色の斑点を生じることがある
  • 他作物で発生するうどんこ病と違い、葉内部に寄生、薬剤が内部の菌まで届かず防除が難しい
  • 症状が進行する葉全体が黄化し落葉する
  • やや乾燥した条件下で発生しやすい
ピーマン うどんこの写真

うどんこ病

発病適温
  • 15〜28℃
  • 25℃が最適
  • 施設栽培で発生が多い
潜伏感染期間
10〜12日
※使用している写真及びイラスト等の無断転載を禁止します。 写真原図 木曽 皓

うどんこ病の防除が難しい理由

① 初発の確認が難しい

潜伏期間が10〜12日と長い。

早めの防除が必要。

② 薬剤防除が難しい

植物の内部に寄生して菌糸を蔓延させ、薬剤の効果が顕れにくい。

病気が蔓延すると防除が難しいので初期防除が重要。

③ 薬剤が付着しにくい

茎葉の繁茂によって薬剤が付着しにくくなる。

葉裏へも薬剤がかかるように散布する。

作物の組織内部に寄生するので見つけにくいよ。発生すると防除が難しいので、ダコニール1000で予防しよう。

うどんこ病防除のポイントは?

  1. ① ハウス内をあまり乾燥状態にしない
  2. ② 茎葉が繁茂しても葉裏へ薬剤がかかるよう、丁寧に散布する
  3. ③ 落葉した発病葉はできるだけ取り除き、伝染源にしない
  4. ④ 病勢が進行すると防除がきわめて困難となるため、ダコニール1000を活用して発病初期の防除と予防に努める

※使用している写真及びイラスト等の無断転載を禁止します。