1. 野菜の病害と防除
  2. アスパラガス
  3. 斑点病・褐斑病防除

病害防除 虎の巻 「斑点病・褐斑病防除」

  • 斑点病・褐斑病の発生は、地下茎への養分蓄積を阻害し、翌年春以降の収量に悪影響を及ぼします。
  • 耕種的防除と薬剤防除でしっかり防除する必要あります。

斑点病・褐斑病防除のポイントは?

● 耕種的防除のポイント

  • ① 罹病株を圃場外に搬出し、地中深くに埋めるなど処理する
  • ② ひこ生え、野良生えなどのアスパラガスは除去する
  • ③ 秋に枯凋した地上部は地際から刈り取り処分する
  • ④ 地上部刈り取り後、バーナーで土壌を焼却する
  • ⑤ 施設栽培は紫外線カットフィルムを使用する

● 薬剤防除のポイント

  • ① なるべく早く防除を開始する
  • ② 高温多湿になると、褐斑病、斑点病が一気に発生
  • ③ 初発を逃すと薬剤による防除効果が低下
  • ④ 初発から10日〜14日間隔散布が効果的
  • ⑤ 降雨後は出来る限り早めに追加散布
  • ⑥ しっかり全体が濡れるように薬剤を撒く
初発を見つけるのは大変。褐斑病と斑点病を初期症状で判別するのは難しいのですが、ダコニール1000なら同時防除できます。

初発を抑えるか否かで、効果が大きく違います。

【褐斑病/ 防除のタイミングと効果】

初発時散布:防除値74.0。中発生時散布:防除値21.7。この差は大きい!!

■初発生期 : 発病側枝確率=約10% ■中発生期: 発病側枝確率=約30%
※大分県農林水産研究センター安全農業研究所(H17年、九防協試験)・定植H16年4月、立茎開始H17年6月上旬、半促成長期どり栽培・ダコニール1000 : 1000倍、300Lit / 10aで8月12・22、9月1日の10日間隔3回散布、最終散布21日後調査
・散布間隔は10日〜14日間隔・散布ムラの無いよう、しっかりと散布する